令和6年肝付町議会定例会が開かれ、重要な議題が議論された。特に県道73号線の道路環境や、空き家対策、水道事業などが取り上げられ、町の基盤強化が求められている。
議事の中で、木村實馬議員は県道73号線の環境について質問した。彼の発言によると、特に夏場の植栽帯の繁茂が著しく、見苦しい状況が続くとのこと。これは本町のイメージにも影響や懸念が寄せられる。こうした問題に対し、永野和行町長は、管理者である鹿児島県においてしっかりと要望を行っているものの、町としては協働による取り組みが重要であると述べた。
次に、恒吉智彦議員は空き家対策に関する質問を行った。肝付町では、空き家に関して条例が制定されており、特に危険家屋の解体について町長は前向きな姿勢を示した。さらに、解体後の土地利用に関する制限についても見直しの必要性があり、対応策を検討していく必要があると強調した。
また、教育長の上久保秀樹氏は学校の在り方について多くの意見交換が行われていると報告した。今後の学校再編計画に向けた具体的な流れを設定し、地域のニーズにも応じた取り組みが進められることを重視している。特に、町内での小中学校の統合や今後の展望については、慎重な姿勢が求められている。
そのほか、農業振興課長の竹之下記與君は、農産物の認証制度についても言及した。町内での米の品質向上を目指し、農家との連携を強化する見通しを示し、地域のブランド化へ向けた取り組みが不可欠であると認識している。本町の農業振興には、地元の協力が必須であり、今後の課題として取り組んでいくことが重要である。
肝付町の未来を築くためには、地域住民全体が協働し、様々な課題に対する意見を持ち寄ることが必要である。今後の議論が期待される。