令和6年6月24日、鹿屋市議会で開催された第6回定例会では、様々な市民問題が話し合われた。
特に注目されたのは不登校問題だった。市内の不登校児童数が増加しており、教育長の中野健作氏は、その要因に多様な社会的背景を挙げ、新たな支援策が急務であるとの認識を示した。市は「心の架け橋プロジェクト事業」の実施を通じて、相談員やスクールカウンセラーの配置を強化し、教育支援センターとの連携を強化する方針であるが、具体的な進展を求める声も上がった。
また、ハラスメント問題も大きな議題に上がった。市内の労働環境でのカスタマーハラスメントの実態についても調査が行われ、労働基準監督署との連携が重要であるとの意見が出されている。特に労働職員への精神的負担を軽減するため、教育や啓発活動が必要であると強調された。
リナシティかのやでのイベント「かのやMeets2024」に関連して、駐車場の不足も指摘された。イベント開催時には800台近くの駐車スペースが必要であるが、現状では課題が残るため、関係機関との連携を強化し、継続的な問題解決が求められている。
さらに、市営住宅の管理問題について、地域の役割を強化し、空家周辺の管理を町内会などと連携して行う必要があることが議論された。これに対し、地域団体との協力体制を模索する方針が確認された。
最後に、特殊詐欺、特にうそ電話詐欺問題についても議論が交わされた。鹿児島県全体での増加傾向を受け、カスタマーハラスメントとの違いとその対応策が求められている。今後は、自動通話録音装置の活用や警察との連携を強化し、市民への啓発活動が重要になると考えられている。