令和6年3月の鹿屋市議会定例会が開催され、議案に関する審議が行われた。
本定例会では、令和5年度の各事業会計に関する補正予算が主な議題となり、特に水道事業、下水道事業、国民健康保険事業、後期高齢者医療、介護保険事業についての補正予算が考慮された。例えば、令和5年度鹿屋市水道事業会計補正予算では、収入合計を約5,130万円減額、支出も約1億3,264万5,000円減額され、若干の資本的収入の見直しが必要とされていることが報告された。
産業建設委員会における議論を受け、岩松近俊議員は「老朽管対策が必要」と強調し、今後は毎年の更新が重要であると述べた。老朽化した水道管が南海トラフ地震への備えにも影響を及ぼすため、早急な対策が求められているとの意見が出た。他にも、下水道事業計画の変更が必要とされており、議案第44号の下水道事業補正予算も全会一致で可決された。
文教福祉委員会での議案第40号から第42号までの補正予算に関する報告でも、健康保険や介護保険関連事業における対応が出来ていることが認識された。
一般質問においては、下本地隆議員が「地域の防災意識が重要」と述べ、能登半島地震の教訓を基にした質問を行った。市長は「防災対策教室を地域ごとに開催する方針」と応え、さらなる施策の充実を約束した。
また、こども家庭センターの新設についても、今村光春議員が推進しており、特に児童福祉や母子保健の両面からの支援体制が強調された。地域全体での支援が不可欠であり、関係機関との連携が重要とされている。
さらに、観光振興に関する質問も多く寄せられ、過去半年の成果と今後の方針についての議論が展開された。
市長は「大隅全体の観光振興が重要。協力を得て効果的に取り組む」と述べ、市内各種観光施設や資源を活用した施策の必要性を強調した。