令和4年1月25日、肝付町議会の臨時会が開かれ、重要な議案が討議された。
議会では、令和3年度一般会計補正予算についての提案が行われた。町長の永野和行氏が補正予算の主な内容を説明する中で、農業振興策への資金投入が強調され、特にサツマイモ基腐病対策として115万円の補助が計上された。
この補助は、種芋や苗の蒸熱消毒にかかる処理費用を農家に対して支援するためのものである。農業振興課長の岩下龍郎氏は、農民からの質問に答える形で、過去の病気の影響により農家が苦境に立たされていることを説明した。柳一夫議員からは、聴取された農家の意見によって、さらなる支援策の必要性が求められた。種芋の扱いや補助の上限についても議論が行われ、「農家の負担が少なくなるような運営を考えている」といった意向が示された。
町長は全額補助についても言及し、「農家が喜ぶ支援を目指している」と強調したが、現実には限られた財源の中での支援となることが理解されていた。一方で、基腐病対策としての長期的な視点も忘れないようにする必要性が求められた。農業振興のための実行可能な対策の貴重さが認識されている中、議員からは水田利用促進の意見が出され、その有効性についてのさらなる検討が期待される。
会議は最終的には政府提案の原案の通り可決され、議案の内容が農業支援に向けての新たな一歩となることが合意された。町議会は前向きな姿勢で今後の実施を迫られることになり、臨時会を閉じる結果となった。