令和6年第2回肝付町議会定例会が6月14日に開催された。議会では、公共施設や教育関連の問題が浮上し、特に光通信事業の現状に対する議論が活発に行われた。
吉原光議員(肝付町議会)による一般質問では、内之浦武道館の現在の状態やその管理について言及された。吉原議員は、屋根の雨漏りやその修繕の遅れが指摘されたが、教育長の木村政文氏は、除却の判断は町長の権限であるとし、「管理は教育委員会が行っているが、除却までは担っていない」との見解を述べた。議長の有留智哉議員は、町長が最終的な判断を下すことを強調した。
また学校に関する質問においては、吉原議員が「昨年度末に出された答申に対する今後の方針について」検討を求めた。教育長の木村政文氏は、「教育環境の整備を進めていく」とし、小規模校を活かす方針を支持する考えを示した。
光通信事業についても議論が行われ、益山二郎議員(肝付町議会)は、光回線通信の整備が進み、特にインターネットの加入率が38.2%であることを報告した。町長はこの事業に対する期待を表明し、町民の情報発信力強化に寄与していると評価した。
さらに、益山議員は光通信に関する維持管理体制の問題を提起し、台風や豪雨による断線の影響やそれに対する迅速な対応についても尋ねた。デジタル推進課長の小森勝洋氏は、契約業者が定期的に点検していることを答弁し、災害時にはすぐに復旧作業にあたり、これまで150件の断線が発生していると認めた。
この議会では、特に公共施設の管理や教育方針に関して、今後の具体的な改善策を含む非常に重要な議論がなされた。