令和2年第3回肝付町議会定例会が9月17日に開催され、議員からさまざまな質問が寄せられた。特に、温泉ドームのリニューアルに関する発言が目立った。議員の進藤鈴子氏は、改修後の温泉ドームに対する利用者の不満を強調した。具体的には、「入浴の使い勝手の悪さと安全性の確保について」という問題点をあげ、「浴室内のブースの壁が高く、見通しが悪い」とし、訪問者が息苦しさを感じる設計に改善を求めた。
また、水風呂の危険性についても言及した。「水中の階段は高齢者にとって見づらく、転倒しやすい」と警告し、改善策を求める意見があった。町長は、こうした問題にはきめ細かな配慮が必要であり、利用者の意見も反映させるべきだという考えを示した。
次にカラーピーマンの研修施設について、議員の富永洋一氏は、空いているハウスの管理状況と活用方法を問い合わせた。管理がおろそかであれば、施設が傷むのは明らかであり、農業振興センターでの利用を検討する必要があると訴えた。
さらに、早期水稲のカメムシ被害対策についても言及があった。この地域の農家から寄せられる苦情を踏まえ、町長は管理体制の強化を約束した。特に休耕地の管理や、防除方法の見直しが求められており、効果的な対策が急務である。
議会の終盤、議員からは消防団員の支援優遇制度についても質問があり、減少傾向にある団員のために何らかの支援策が必要だという意見が多くあった。町長は、今後も団員の確保にむけた施策を講じる意向を示している。
今回の定例会では、住民から寄せられる多くの意見をふまえた活発な議論が展開された。行政と議会の連携を強化し、今後の施策へとつなげることが期待されている。