令和3年12月8日、肝付町議会は第4回定例会を開議し、重要な議案や一般質問が行われた。
まず、議案第41号として提出された令和3年度肝付町一般会計補正予算が原案通り可決された。町長の永野和行氏は、この補正予算により、歳入歳出予算総額が114億6,834万2,000円に達することを説明し、主に子育て支援に関連する臨時特別給付金の支給が含まれていることを強調した。この補正は新型コロナの影響を受けた子育て世帯への支援を目的としていると述べた。
次に、複数の議員から一般質問があり、特にコスモピア内之浦の再開に関する質疑が注目を集めた。宮後竜一議員は、コスモピアの重要性に言及しつつその改修費用や新施設の建設に関する提案を行った。町長は、議論を踏まえた上で、改修の方針を検討する考えを示し、民間ロケット打ち上げの推進を鑑みて、内之浦地域の活性化が必要であると認識していると応えた。また、コスモピアの存続について、再開に向けた進展があることを示唆した。
さらに、農家所得の向上対策についても意見が交わされた。木村實馬議員は、農業の現状と課題、今後のスマート農業推進に向けた施策について質問し、町長は農業技術向上のための研修や支援を検討していくと応じた。また、観光対策に関しても議論が進み、町長は民間のロケット打ち上げを活用した観光資源の開発が期待されているとの見解を示した。
また、町道管理や高山家畜管理センターについての質問も相次いだ。柳一夫議員は、住民が利用する道路の水はけ問題について指摘し、その改善を求めた。町長は、県と協議しながら問題の解決に務めると約束した。高山家畜管理センターに関しては、農家の意見を反映し、利用者の安全に配慮した見直しを行う意向が示された。
最後に進藤鈴子議員が質問したコロナ対策について、町長は新型コロナウイルスによる影響を受けた町民への支援を続ける意思を表明した。特に傷病手当金の支給に関して、町の役割としての情報発信の重要性を強調し、町民の声をしっかりと受け止めていく姿勢を示した。今後の成人式の実施にあたっても、安全面を考慮しつつ最善の策を講じる方針である。
今回の定例会では、行政の施策に対する住民の期待や要望が数多く寄せられ、町の未来に向けた議論が進展したことが伺える。