令和3年第1回肝付町議会定例会が3月5日に開かれ、重要な議題が次々と扱われた。
議事日程の中で特に注目を浴びたのは、教育委員会教育長の任命に関する議案であった。町長の永野和行氏が、文部科学省から派遣される上久保秀樹氏を教育長に任命したいとの提案を行った。
上久保氏の任命に対して、宮後竜一議員からは「県内からの人選はなかったのか」との質疑があり、町長は「多方面から検討した結果である」とし、上久保氏を推薦した理由を述べた。この議案は異議なしで可決され、今後の教育方針への期待が寄せられた。
次に取り上げられたのは、令和2年度の一般会計補正予算についてであり、歳入歳出予算が相次いで見直される中、特に新型コロナウイルス関連の支出が目立った。特に、コロナ禍の影響による収入減少が指摘された。総務課長は、詳細な説明を行い、歳出を一括減額するとともに、無駄を排除し、効率的な予算が計上されたことを強調した。
さらに、国民健康保険や後期高齢者医療費、介護保険事業の補正予算も可決され、肝付町の財政運営が議論された。
この他、町のデジタル化に関する提案もあり、町長はデジタル庁の設置に伴い、肝付町でもデジタル推進課が新設されたことを報告。今後は、地域の特性を活かしたデジタルサービスの提供が促進される見通しである。