令和3年6月14日、肝付町議会は第2回定例会を開会し、重要な議題について議論した。
主な焦点は肝付町農業農村整備事業長期計画および防災対策に関する内容である。まず、宮後竜一議員は、肝付町の農業農村整備事業に関連し、自動転倒ゲート化の進捗状況について質問した。これに対し、町長の永野和行氏は「県営事業による機能診断を本年度実施し、令和7年度に工事着工が見込まれている」と述べた。
次に柳一夫議員は、若者定住促進住宅について質問し、富山地区と野崎地区の状況について認識を得たいと述べた。町長は、これらの地域での住環境の重要性を認めつつ、具体的な取り組みが求められていると強調した。特に「長年の住民固定化の努力が必要であり、地域密着型の施策で対応する計画である」と答えた。
デジタル推進課についても重要な議題となった。進藤鈴子議員は、デジタル社会への適応と、地域のIT弱者への支援について質問した。町長は「ICT機器の理解促進や支援を行い、全住民がデジタル化に向けて取り組める環境作りに努めることが必要」と発言した。
また、老朽化した公営住宅の家賃見直しが求められた。進藤議員が発言した内容によると、現行の住宅の劣化状況や生活環境の厳しさが問題視された。町長は「公営住宅法に基づいて適切な管理を行うが、長期的には建て替え計画を検討している」と強調した。
最後に、消防組合の負担金問題も討議された。富永洋一議員は、組織構成の見直しが必要との点を指摘し、特に人口割負担の重要性を訴えた。町長はこの問題について「議会での議論を通じて慎重に取り扱う必要がある」と述べ、地域の皆と協議し進める意向を示した。
整備事業と防災対策、住民の福祉向上、デジタル化、消防組合など多岐にわたる議題が取り上げられ、地域の未来を見据えた重要な討論が行われた。各議員は、関心を持って進捗を見守る姿勢を示している。