令和4年第1回肝付町議会定例会が3月17日に開催され、主要な議題が議論された。最近に多くの住民が注目する問題として、通学路の危険箇所の整備が取り上げられた。
進藤鈴子議員は、特に後田地区染木坂における危険度の高い通学路の整備について強調した。進藤議員は、崩落の恐れが高いこの地域について、具体的な図面を示しながら、緊急性を訴えた。その中で、議員は「このまま放置するわけにはいかない」と述べ、町の早急な対応を求めた。これに対し、町長の永野和行氏は、「民有地に関しては注意を要し、工事の実施が難しい」と答弁した。
また、高齢者や交通弱者への支援策として、温泉送迎バスの再開についても発言があった。進藤議員は、以前の温泉送迎バスの再検討を強く提言し、高齢者が自宅で暖房のみで辛い思いをしている現状を説明した。
さらに、育成サービスを充実させるため、町長は関連する協議体とともに協議を進める意向を示した。多くの意見が飛び交う中、議会では、温泉施設の再開に向けた提案がなされたものの、町長は「温泉のみの再開は難しい」とし、経済的な観点からも慎重であるべきとした。
その他の議題として、グリーンピーマンの養液栽培の現状と将来の展望が紹介され、特に収穫量やコスト、地域経済への影響について議論された。富永洋一議員は、養液栽培に取り組む農家の実績を示し、他での成功事例を元にした具体的な取り組みの必要性を訴えた。
加えて、重度心身障害者の医療窓口での現物給付制度に関してもが取り上げられた。進藤議員は、制度の充実を求め、特に熊本県との連携の重要性を述べた。
最後に、新型コロナウイルス感染症の影響についても言及され、教育現場における子どもへの心のケアが必要であるとの認識が共有された。町長は、今後の支援策として、学校でのソーシャルワーカーやスクールカウンセラーの配置状況を詳述し、子どもたちの安全・安心な生活環境の確保に努める姿勢を示した。議会は、今後の施策に関しても引き続き注視していく方針を確認した。