令和4年12月8日、肝付町議会定例会において、町の未来に関わる重要な議題が話し合われた。
特に、「穀物自給率の構築と耕作放棄地活用対策」で、木村實馬議員は、ウクライナ侵攻など国際情勢の影響を考慮し、本町の農地を穀物主体に転換する提案を行った。この提案は即時性や実現可能性に関連して、農業政策への影響も含め重要視されている。これに対し、永野和行町長は、自給率向上に向けた政策強化の必要性を強調し、国の支援を活用しながら農業経営の新たな形を模索する意向を示した。
また、交通安全施設の整備に関する議論も行われた。宮後竜一議員は、劣化が進むガードパイプについて、劣化対策の迅速な実施を求めた。これに対し、永野町長は既存の維持管理と警告措置について言及し、緊急時の対応策についても強化する考えを示した。
さらに、令和5年度の予算編成に関しては、富永洋一議員がコスト削減の必要性を訴え、住民ニーズに基づく優先的な予算配分が必要だと述べた。永野町長は、最小限のコストで最大限の効果を出すよう、各事業の見直しを進めることを明言した。
宇宙関連産業の振興策においては、町長が内之浦宇宙空間観測所の歴史を振り返り、地域活性化のための計画を語った。宇宙関連企業との連携強化を通じて、活気ある町作りを進めていく意義を印象付けた。
最後に、不登校児童への支援に関する報告があり、教育長は町での現状と支援策について説明した。現在、本町において不登校の児童生徒は23人で、無気力が主因。教育総務課では、訪問やタブレット学習を通じた支援を行っている。今後もきめ細やかな支援を行う方針であることが強調された。