令和5年9月14日、肝付町議会は第3回定例会を開催しました。
会議では林業やデジタル化についての一般質問が行われたほか、堆肥センターのペレット化についても議論が交わされました。特に木村實馬議員は森林資源を巡る現況や再造林に対する首長の見解を問い詰めました。
木村議員は林業の現状についてまず、伐採の届け出やその周知が適切に行われているかを質問しました。これに対し、町長の永野和行氏は「伐採行為については事前に市町村への届け出が義務づけられており、必要に応じた指導を行っている」と述べました。
議員からの質問は続き、特に先日の台風による災害の影響にも触れ、森林所有者や林業関係者への周知方法についても意見が飛び交いました。林務水産商工課長により、要綱の周知について「町のホームページなどで告知したい」との考えが示されました。
また、富永洋一議員はデジタル化の進捗状況を確認し、業務改善を求めました。町長は、今年度中にはデジタル化に関する業務量の分析結果を報告するとし、今後の改善に向けた意欲を示しました。
一方、堆肥センターのペレット堆肥製造設備導入についても議論されました。宮後竜一議員は導入の必要性を問うと、町長は「肥料の高騰や家畜の排泄物管理の観点から、ペレット化は重要」と応える一方で、設備更新のコストや必要性を考慮する必要があるとの考えを示しました。
この日は最後に令和5年度一般会計補正予算が提案され、経費に関する具体的な項目が取り上げられました。台風による影響を受けた施設修繕費がふんだんに計上され、町の持続可能な運営への配慮を伺わせました。