令和4年9月、肝付町議会定例会が開催され、様々な重要な議題が議論されました。
特に注目を集めたのは、肝付町でのスクールバス運行に関する問題です。宮後竜一議員は、笠野周辺から宮富小学校へのスクールバス導入について言及しました。彼は、交通の安全性を考慮し、過去3回にわたりこの要望を伝えてきたことも紹介し、町長は導入のために予算を確保しつつも、バスの購入がコロナウイルスや半導体不足に影響されていると強調しました。バス購入の見通しがたたなければ、業務委託での運行を想定しているとのことです。
また、町道の管理についても議論が交わされました。柳一夫議員は、特に記録的猛暑における道路管理者の熱中症対策について質問し、熱中症対策チェックリストの配布や作業者の健康管理の情報提供について、町長の方から確認がありました。
さらに、教育現場でのデジタル化の進展についても意見が交わされました。益山二郎議員は、タブレットや電子黒板の導入後、教育の希薄化を懸念し、教師や生徒の反応を問いました。教育長は意見を受け入れつつ、ICT活用の効果を評価していますが、一方で個々の学習進度に合わせた支援が不可欠であると指摘しました。
加えて、独居高齢者の生活支援や買い物支援事業についても、新たなサービスの必要性が議論され、特に福祉課と連携したサポート体制の強化が求められました。高齢者支援の問題はますます重要になっていく中で、具体的な施策や地域の声を反映すべきとの意見が多く寄せられました。
最後に、町有地の樹木管理についても議論がなされ、樹木医による点検の必要性や、特にシンボリックな樹木への適切な管理の重要性が強調されました。町長は、専門家の意見を取り入れた定期的な点検体制の整備を検討していることを述べ、町民への安全を確保するために不断の努力を続ける必要があるとの見解を示しました。