令和4年3月4日、肝付町議会の第1回定例会が開催され、幅広い議題について審議が行われた。
冒頭の議長挨拶では、開議時間の遅れについてお詫びが述べられた。続けて、会期は本日から3月25日までの22日間と決定された。
日程の中で、特に注目されたのは、令和3年度一般会計補正予算である。町長の永野和行氏が「歳入歳出予算の総額を115億307万4,000円とし、4億8586万8,000円を減額し、より 的確かつ効率的な財政運営を図る」と強調した。新型コロナウイルスの影響による職員研修や出張費の減額が含まれており、今後の予算運営においても一層の見直しが求められる。
次に、議案第4号として国民健康保険事業費の補正予算が説明され、その中で、市町村による医療費の増加を反映した内容が盛り込まれていることが報告された。保険給付の見込みを考慮し、議論を重ねた結果、調整が行われた。
続いて、後期高齢者医療費や介護保険事業の補正予算も審議され、現状に即した柔軟な財政運営が求められることが強調された。特に介護保険では、コロナ禍における支出見込みを反映し、調整された内容の具体案が示された。
また、条例の一部改正に関する議案も一斉に審議され、特に印鑑登録証明事務の見直しや、育児休業制度の改善が盛り込まれることが期待されている。これにより、一層の住民サービスの向上が目指される。
さらには、地域の空き家問題に対する対応策として、新たな空き家管理条例の改正も提案され、所有者への責任が明確にされることが示された。地域全体で空き家対策に取り組む姿勢が伺え、今後の課題解決に向けた具体的な道筋が示された。
その他、消防団の定員やその報酬についても議論され、地域の安全を守るために必要な支援が行われることが求められた。
最後に、令和4年度の各予算案についても説明され、町民の生活向上に資する施策が予定されていることが紹介された。特に、医療や福祉の充実、地域活性化策が強調され、今後の進展に期待が寄せられた。