令和3年3月22日、肝付町議会の定例会が開催された。
この会議では、令和3年度の予算案や条例改正案が議題に上がった。町長の永野和行氏が提案した議案は、各種会計予算を含む全てが可決された。特に、一般会計予算は、前年に比べ、16億7,398万円の減少となり、率でいうと13.8%の減であることが報告された。町としても厳しい財政状況が続く中、住民福祉の維持が求められる。
議案第20号、肝付町介護保険条例の一部改正も重要なテーマとして取り上げられた。福祉課長の堂園尚作氏は、この改正が第8期介護保険事業計画に基づき、保険料が引き上げられることを明らかにした。具体的には、介護保険料基準額が月額6,500円から7,200円に改定され、10.7%の引き上げが決定されたことが特徴である。
これに対し、有留智哉議員は、改正に伴う広報の方法について質問した。堂園氏は、ホームページや広報紙で情報提供を行うこと、お知らせのチラシも配布する計画があると述べた。また、議員からは値上げに対する疑問も表明されたが、堂園氏は認定率が高いことや地域包括支援センターの直営実施が影響していると説明した。
この他、医療費事業費や介護サービスに関する予算も無事に可決された。議長の益山二郎氏は、最終的に全会計予算の採決が得られたことを確認し、議員派遣の件についても決定がなされた。委員会の閉会中の継続調査の件についても異議がなかったことが報告された。
以下の協議事項として、議員派遣や各種委員会についての詳細も討議が続いた。会議は予定通り進行し、約30分後に閉会した。