令和元年の肝付町議会臨時会が、10月8日に開催された。
議題の中心は高山温泉ドームの大規模改修工事の請負契約についてで、契約金額は9,251万円と報告された。
この工事の契約相手は山佐産業株式会社で、10月3日に実施された入札では、指名業者の中で4社が辞退した。辞退の理由として、産業創出課長の渡会実氏は「人員を確保できない」という点を挙げた。
工期は令和2年3月6日までと設定されており、営業再開時期については現在調整中である。益山二郎議員は、「営業再開日程を明確にする必要がある」と指摘したが、副町長の福元了氏は「現時点で具体的に申し上げられない」と応じた。
休業補償に関しても議論があった。益山議員が「休業補償の内容を早急に把握することが必要」と発言すると、福元氏は「今後議会報告を行う」と述べた。
他方、今回の臨時会は1日限りで、初めに出席議員の指名や会期の決定が行われた。議長の恒吉智彦氏は、各議案の進行を円滑に進めるとともに、住民への開示にも気を配る姿勢を見せていた。
質疑の中では、議員たちが改修工事の詳細や進行状況を厳しく問いただし、町の今後の施策に影響を与える可能性が指摘された。特に、民間施設の改修に際しては早期の営業再開を求める声が強く、地域住民の期待を反映した形となった。
議会は最後に議案を採決し、全員一致で契約を可決した。これにより、高山温泉ドームの改修工事が正式にスタートする見通しとなった。