令和3年12月10日、肝付町議会第4回定例会が開催され、様々な議題が議論された。特に、定住促進や不登校、ノーカーボン社会、西郷隆盛の農業振興を柱とした施策が各議員から提案された。
まず、定住促進政策について、田布尾重治議員が国見地区の活性化を求める意見を述べた。学校周辺に若い世代を対象とした住宅建設を推進し、定住者を増やすことが重要であると強調した。これに対し、町長の永野和行氏は、町全体の公営住宅の利用率が約70%であることを挙げ、現在の住宅事情について検討する必要性を指摘している。
また、坂口喜作議員は不登校の現状について質問を行い、本町でも小中学生の不登校が増加傾向にあることを報告した。教育長の上久保秀樹氏は、学校と地域を結ぶ連携強化や、地域の力を活用した問題解決の重要性を訴えた。
一方、農業振興策については、サツマイモ基腐病問題が取り上げられた。農業振興課長の岩下龍郎氏は、基腐病の影響を強調し、役場として農業の持続可能性を確保することに向けた対策が必要であると述べた。ここに加えて、畑かん事業に関する具体的な施策や、地域の特色を生かした農業の実態についても言及され、町民が生きがいを持てるような環境づくりが求められている。
さらに、内之浦地区の活性化策では、地域の観光資源やスポーツ施設の利用促進が提案された。銀河アリーナの活用や合宿誘致など、内之浦の資源をフル活用することで交流人口を増やすことができるとの意見も多く出された。
また、避難対策については、防災マップの見直しや避難タワーの利用状況が議論された。教育長は学校の避難訓練の実施状況を示し、各学校の現状に合わせた避難訓練を行っていることを説明した。