令和5年9月15日、肝付町の定例会が開催された。
議題では福祉避難所の充実が重要なテーマとして取り上げられた。
松元健作議員が、近年の自然災害による影響を踏まえ、福祉避難所について質問を行った。
現在、肝付町の福祉避難所の体制について、町長の永野和行氏は、公共施設として4か所、承諾を得た民間福祉施設として7か所があると報告した。
この7か所で150人の受け入れが可能だが、協定締結には至っていないとのことで、松元議員はこの協定の早急な締結を求めた。
また、町長は福祉避難所に関する情報の周知についても触れたが、松元議員は、周知がなければ福祉避難所が機能しないと指摘した。
町長は、今後、関係機関と連携し、情報の周知徹底に努める考えを示した。
さらに、柳一夫議員が台風6号による被害状況や町道管理について質問。
町長は、台風6号の影響で道路に3か所の決壊、1か所の陥没、1か所の崖崩れが発生したこと、農業用施設への大きな被害はなかったことを報告した。
復旧作業については、軽微な被害は単独災害復旧事業で対応すると述べた。
益山二郎議員は、旧学校プールの管理状況に疑問を呈し、教育長は管理体制を見直す考えを明らかにした。
廃校となった各校のプールは適切に管理されておらず、将来的な活用についても具体的な計画はないと言及。
プールの管理状況改善や新たな利用方法について議論が求められている。
議論の終始にわたり、町長は教育の現場の改革を目指し、今後の計画についても言及した。
住民の安全確保や教育環境の向上が肝付町議会における大きな関心事となっていることが示された。