令和4年第2回肝付町議会定例会が6月16日に開催された。
会議では、農業、消防、水道そして行政改革に関する重要な質問が行われた。特に、現状の農業振興対策について厳しい意見が出た。
宮後竜一議員は、農業資材の高騰について、町としての具体的な対策を求めた。「肥料や飼料の価格が例年に比べて高騰している。町としての支援をどう考えているのか」と指摘した。
これに対し、永野和行町長は、農業資材価格の上昇を把握しているとした上で、国や県からの支援策について確認し、必要に応じて要望を行う考えを示した。
次に、柳一夫議員は消防費について質問した。具体的には、消防活動の効率化のため、軽量で取り扱いやすい50mmの消火ホース導入の必要性を訴えた。
町長は、50mmホースの特性を認識しつつも、水量が必要な際の問題点を指摘した。使い分けの必要性を強調した。
さらに、富永洋一議員が肝付町水道ビジョンについて質問。水道事業が赤字である現状を踏まえ、料金改定の必要性についても話された。「適正な料金設定を行わなければ、持続可能な水道事業は難しい」と指摘した。
行政改革に関しては、富永議員が第4次行改革大綱について高く評価し、定員管理や施設の統廃合を進める必要性を訴えた。行政職員の専門性向上も求められ、職員の定数管理や再任用制度の導入が課題となっている。
議会では、住民サービス向上のため、窓口での対応の充実も求められた。住民に対し、説明責任を果たす姿勢が重要だと強調された。
肝付町の今後の政策運営が注視される中、議会は委員会等での具体的な検討を行うこととなる。