令和5年9月12日、香川県高松市議会では、様々な重要な議題が議論された。特に目を引いたのは、高松琴平電気鉄道株式会社に関するトラブルについての質問で、松熊秀樹議員が複数回発生した遮断機の不具合について質問した。市長の大西秀人氏は、事故の原因究明と再発防止に全力を尽くす姿勢を示した。
次にMICEの振興に関する話題に移り、大西市長は国際会議の開催地としての高松市の魅力を強調した。成功したG7香川・高松都市大臣会合を引き合いに出し、引き続き県と協力して地域の魅力を発信する重要性を訴えた。さらに、MICEに対応する環境整備への取り組みを進める考えを示し、市民や旅行者が高松を訪れる機会を増やしていく方針を現わした。
防災に関する質疑では、自然災害への備えとしての地域の自主的な避難所運営について説明があった。市民が安心して暮らせる環境づくりのため、各地域コミュニティが連携して防災マニュアルを作成していることが報告された。また、教育現場での防災意識の向上を目指した学校教育の重要性も確認された。
自立支援と介護予防についての議論も盛況で、高齢者が自立した生活を送るための支援制度の強化が求められた。市長は、地域包括ケアシステムを通じた自立支援の必要性を強調し、今後も訪問型リハビリテーション等の利用促進を図る考えを示した。
さらに、空飛ぶクルマの実現に向けた取り組みが注目を浴びている。本市でも、県や民間事業者との連携を強化し、離着陸場や充電設備の整備を進める必要性が確認された。特に、国が推進する空の産業革命に対応したインフラ整備が重要であるとの意見が多数あがった。
公共交通の2024年問題についても触れられた。市長は、この問題が公共交通機関に及ぼす影響を深刻に受け止めており、運転士の確保やサービス維持のために積極的に対応していくことを約束した。特に、運転手不足に対する戦略が求められている状況において、市民と連携する取り組みが必要とされた。
マイナンバーカードの総点検の進捗状況に関しても報告があり、過誤のないよう法令に基づいた処理を徹底して行っていく方針が確認された。これに関しても市民への説明が必要不可欠という意見があった。
最後に、リユースサービスの活用や出産・子育て応援給付金についての議論が展開された。地域経済促進の観点からも、財布のヒモを緩める施策の必要性が浸透している。特に、子育て家庭への支援を強化する方向性が施策として提示された。