令和3年度高松市議会が開催され、予算案に関わる議題が幅広く議論された。特に国民健康保険料の引き下げを求める陳情については、多くの議員からの指摘があった。
陳情は高松市の国民健康保険料を2020年度以前の水準に引き下げることを求めており、これに関して岡田議員が発言した。「今後の議論次第で、加入者の負担を軽減できる余地があると考える」と訴えた。
議員たちは、特に高齢や非正規職の加入者の大部分が経済的な負担に悩んでいることを強調し、「市長が示したように、持続可能な国保の運営を進めるにあたり、一般会計からの繰入金を増やす必要がある」と発言した。特に、国保料金の引き上げが続いている現状を踏まえ、会計運営の見直しが急務であるとの意見も多かった。これを受けて、市長は「国民健康保険の持続可能性を確保するために、引き下げは容易ではないが、検討を続ける」と応じた。
次に、オンライン授業に関する意見書も提出された。新型コロナウイルスの影響を受け、自宅でオンライン授業を受けることのできる制度の導入を求める内容で、教育関係者からは需要が高まっていることを受けて、「学校の利便性を向上させるために必要な施策」として賛同の声が上がっている。教育民生常任委員長の杉本勝利氏が「この制度は子供たちの学びを守る重要な施策である」と強調した。
今定例議会では、また新年度の予算案に含まれる特別会計予算も審議され、特に国民健康保険事業特別会計予算は重要視されていた。議案第2号に対しては、現状について反対する意見が多く、「国の支援を仰ぎつつも市民の負担を軽減する努力が不可欠である」という意見が浮上した。
議事進行の中では、議員の多くが市民の生活に密接した内容であるため慎重に審議されるべきとの姿勢を見せた。これに対し市の関係者は、歳入の確保や無駄を省いた予算の管理で、市民サービスを損なわないよう配慮する意向を示した。