令和2年第1回高松市議会定例会が3月11日に開催された。ここでは、様々な議題について議論された。その中でも、「高松市立鶴尾中学校の閉校」に関する議論は注目を集めた。閉校決定後の生徒受け入れについて、市長は、校区内の他の中学校での適切な受け入れ態勢を重視する姿勢を示した。また、今後の挙げられた課題として、兵数は減少するものの、生徒一人一人に対するきめ細やかな教育の維持が求められている。
さらに、高松版ネウボラ事業には、母子保健コーディネーターが訪問することにより、妊産婦の不安軽減が期待されている。しかし、活動の周知不足が課題として指摘されている。育児パッケージの導入についても市側では、費用面などで早急な実施への調査を進める考えを示した。
こども食堂に関しても、地域での実施が17カ所に拡大したが、参加費や開設頻度に差が見られることが指摘され、今後の支援体制の充実が求められた。特に、こども食堂の数を各小学校区に一つ以上にする「1校区1食堂」への目標が重要視されている。
イノシシの目撃報告が市街地で相次いでいることを受けて、捕獲頭数の増加が議論された。市は、イノシシ対策連絡会を設置し、住民の安全確保に向けた具体策を協議している。
また、令和4年からの「森林環境譲与税」に関しては、税収の増加に伴う森林整備の推進が述べられ、地元の森林管理と地域の課題解決のための試みの必要性が強調された。
動物愛護に関しては、さぬき動物愛護センター「しっぽの森」が開設され、譲渡活動が活発になり、地域の理解も求められる取り組みが浮き彫りとなった。これにより、地域全体で動物の命を守る意識が浸透していくことが期待されている。