令和元年第5回高松市議会が12月9日に開催され、市政全般に関する代表質問が行われた。候補者全体として意見を集約し、市民に寄り添った施策が求められる場となった。
特に、地方創生に関する議論が活発であった。
発言を通じて佐藤好邦議員（自由民主党議員会）は、政府の方針を引き合いに出しながら、本市における「たかまつ創生総合戦略」の策定状況について問いただした。さらに、若者の地域への定住促進が今後の鍵であるとの見解を示し、「市民の意見を反映させながら、次期戦略の策定を進めることが重要」と強調した。
また市制施行130周年を迎える本市での記念事業についても多くの意見が交わされた。その中で、市長の大西秀人氏は「来年の130周年を盛大に祝うことで、さらなるにぎわい創出を目指す」と発言した。市民との意見交換会の成果や、若者の声を意識した事業推進を強調した。
自治会に関しては、近年の少子高齢化や地域社会の希薄化に苦しむ状況が議論された。自治会再生に向けた具体的な施策を求める声が相次ぎ、実効性のある提案が求められた。大西市長は、「地域での連携強化が不可欠」とし、今後の取組に積極的に取り組むことを約束した。
さらに、広報たかまつの配布方法についても言及があり、包括的で効果的な情報発信が求められた。地域住民のニーズに応じた情報配信を実現するため、議会の意見が反映された内容となる重要性が指摘された。
財政健全化については、厳しい状況を踏まえた取組が求められ、佐藤議員は特に、「自主財源の強化が必要」と強調。これに対して市長は、「歳出削減と新たな自主財源確保に向け、全庁的な取り組みを進める」と述べた。
最後に、自治会や各種団体が地域での助け合いを重視し、コミュニティの活性化に向けた取り組みに関心が寄せられた。市民の力を最大限引き出し、地域創生の力となる必要性が改めて認識された。