高松市の令和4年第1回定例会において、教育や子育て支援に関する課題が多くの議員から取り上げられた。特に新型コロナウイルスの影響により、教育現場における様々な措置が求められている。
今会議では、教育現場での新型コロナウイルス感染対策が大きなテーマとなった。特に、藤沢やよい議員は、感染拡大とそれに伴う児童生徒の安全確保について懸念を示した。教育長の藤本泰雄氏は、具体的な感染防止対策を示し、現場の校長と連携しながら感染症対策を進める意向を示した。
また、保護者への周知徹底も提唱され、学校休業等対応助成金の活用についての認知度を上げることが求められた。現場では、教員や保護者の負担が増しており、学校側もさらなる支援が必要との意見が上がった。教育に対する財政支援が不可欠であり、教員の長時間労働の改善も重要な課題となっている。
一方で、体育の授業などの一環として、水泳学習の意義も議論された。教育委員会は、水泳は子供たちの命を守るためにも重要であると述べ、プール施設の集約化案についても議論が行われた。プール学習の確保には、各学校の保護者や教員の意見を反映しながら、慎重に進める姿勢が求められている。
次に、子育て支援についての議論が行われた。待機児童問題や保育士の確保策が主要な焦点に。太田安由美議員は、待機児童解消に向けての保育士処遇改善の必要性を強調し、特に地域包括支援の重要性に言及した。市は賃上げや保育所の開設について、さらに積極的な取り組みが必要との指摘があった。
また、ユニバーサルデザインのまちづくりに関して、市内の歩道と施設へバリアフリー化を進める方針が述べられ、特に、聴覚障害者支援の取り組みの重要性が強調された。市長の大西秀人氏は、今後も地域住民や専門家との連携を図りつつ、さらなる改善策に取り組んでいく意向を示した。
このように、高松市の教育と子育て支援に関しては、様々な課題が浮き彫りとなったが、今後の施策に期待が寄せられている。