高松市議会は、令和5年第5回定例会を開催し、様々な問題に焦点を当てた質疑が展開された。
注目を集めたのは、市立保育所における完全給食の実施についての議論である。市長は来年11月を目処に、調理環境が整った7つの施設で完全給食の提供を開始する計画を示した。
続いて、高齢者のごみ出し支援についても話題に上った。環境局によると、高齢者の中には、地域共助といった側面のみならず、行政からのサポートが必要な人々が増えているとのことである。管理職と連絡を密にしつつ、地域協力体制の整備も求められている。
さらに、悪臭問題についても厳しい意見が寄せられた。具体的には、鶏ふん処理場の悪臭に伴う住民の不満の声が多く、規制地域の見直しが必要との意見が出た。しかし、現在の法制度上、十分な工事が行えない現状が示唆され、行政側の積極的な対処が不可欠である。
また、学校図書館の充実についても話された。本市では、学校図書館指導員の配置人数を見直す中で、特に読む力を育成するための施策が重視されている。指導員の人数を減らすことは許されないとの一致した意見があった。
最後に、中学校の部活動の地域移行については、地域の専門家と連携し、学生が多様な競技に触れられる取り組みが紹介された。これにより、地域の体育振興を図るとともに、学生の選択肢を広げる狙いがあると説明された。
このように、今回の議会では福祉や教育環境など幅広いテーマが扱われ、市民からの期待に応えるべく、各行政は着実な取り組みを進めると約束した。