令和6年第1回高松市議会は、3月12日、主要な議案の審議を行うために開会した。
この日は、令和6年度の予算案や条例改正案など、議案第1号から第43号までが取り上げられ、議員たちはそれぞれの考えを述べた。
特に注目されたのは高松市の"知的障害・精神障害への支援の充実"に関する質疑だった。公明党の春田敬司議員が、その具体的な対応について質問を行った。春田議員は、精神及び行動の障害についての医療費が全国平均を上回る現状を強調し、その対策の重要性を訴えた。
春田敬司議員は、「精神障害者の支援が十分に行われているのか疑問である。このような状況の中で、基幹相談支援センターの役割と人員配置について再検討すべきである」とし、支援体制の強化を求めた。
これに対し、市長の大西秀人氏は、障害者手帳所持者数が増加している現状を受け、「今後も医療や福祉に関する支援体制を構築し、必要な療育や社会参加につながるよう取り組む必要がある」と答弁した。
また、教育に関する質疑も行われ、「高松の未来を開く教育」というテーマのもと、デジタル・シティズンシップ教育の推進や、教育現場での適切な情報発信の必要性が強調された。教育長の小柳和代氏は、教育現場の課題に対し適切な情報提供を行い、弱者支援を強める考えを示した。
さらに、災害時の生活水確保についての発言もあり、住民が安心して避難できる体制を整備する重要性が改めて認識された。この日はいくつかの重要な課題が提起され、特に知的障害や精神障害に関する支援の充実、教育現場の改善、及び災害対応の強化が焦点となった。
全体的に、議会では市民生活を支えるための具体的な施策が強く求められており、今後の高松市に求められる方向性が議論された。