令和4年3月24日、香川県高松市で行われた市議会定例会では、議案第1号から34号までの計34件の議案が審議された。
主な議案の中には、令和4年度高松市一般会計予算、国民健康保険事業予算、介護保険事業予算などが含まれており、予算案全体の額は1,859億552万円となった。
市長の大西秀人氏は、「国民健康保険事業の安定的な運営に向けて、さらなる赤字解消の必要がある」と述べ、約2.9億円の減額補正案が議会に提出された背景に触れた。特に、国民健康保険料が高騰し、低所得層の市民の経済状況が厳しさを増していると指摘した。議会では、特に国保料の引き下げについて多くの議論が交わされた。
一方で、議員からは、「新型コロナウイルス感染症を踏まえ、市民の生活を支えるためにこそ、一般会計からの繰入れや国保料の引き下げを行うべきだ」という意見が出た。この意見に対し、市長は「例外的措置としての法定外繰入れは行うべきでない」との考えを示した。
また、特定の議案についての質疑では、動物愛護センター関連の施設についての議論も行われた。議員たちは、殺処分ゼロを目指すとする一時保管施設の建設に対して費用対効果を問う声を上げ、現状の取り組みの見直しを求めた。市長は、「ボランティアの意見を汲み取りつつ、殺処分ゼロを達成するために努力すると述べた。
特に、屋島山上交流拠点施設に関する質疑では、指定管理者の選定に関する請願が出されたことを受けて、「透明性が必要」との意見が強調される一方で、今年度の議案が可決された。
今後の市政運営には、市民の生活を支える視点が重要である一方で、予算の編成や事業運営においていかに効率的に進めていくかが問われることになりそうだ。議案の採決結果は後日発表される。