令和3年第3回高松市議会は、議員38名が出席し開会しました。本議会では、主にスポーツ推進計画の進捗状況や教育問題に関する一般質問が中心に扱われました。
特に注目されたのは、14番の橋本浩之氏による高松市スポーツ推進計画の進捗についての質問です。橋本氏は、今年度における成人の週1回以上のスポーツ実施率を、2023年度には70%を目指す目標があると述べました。これに対し、大西秀人市長はこの目標に向けた取り組みを強調し、既存のスポーツイベントの活性化、地域でのスポーツ活動の支援などに力を入れる意向を示しました。
次に、教育問題に関しては、特に不登校に関する話題が展開されました。参加者からの声を受けて、教育支援センターの重要性が語られ、今後の課題としてその受け入れ体制の拡充が挙げられました。教育局長の森田素子氏は、現在の教育支援センターに通っている児童生徒数について言及し、適応指導教室の役割について確認しました。加えて、特別支援教育の充実に向けた支援員の増員が求められている現状も浮き彫りになりました。
さらに、警察からの照会による図書館利用者情報の扱いについても議論され、教育長の藤本泰雄氏が図書館の利用者の秘密を守ることの重要性を再確認しました。図書館が提供する情報の適切な取り扱いと透明性確保が求められている一方で、具体的な対応基準やマニュアルの策定が必要であることも指摘されました。
最後に、ペットとの同行避難についても質問があり、市としてペットの受け入れが可能な避難所の状況や課題について議員から質問がありました。市の総務局長が回答し、地域支援組織との連携を強化する方針を示しました。今後、積極的な情報発信と、避難訓練の実施を通じて理解を深めるとともに、ペット同伴避難の施策が困難な市民に対する支援を強化する考えです。
このように、今回の高松市議会では、スポーツや教育、図書館、災害対応など多岐にわたる重要なテーマが議論され、地域社会への影響が考慮される中で持続可能な施策の実現が期待されます。また、特に教育に関しては、現代の学びの場を通じて、本市が若者たちの将来形成に寄与することを期待している旨も強調されました。