令和元年第５回高松市議会において、様々な課題が取り上げられた。特に、国民健康保険の保険料引き上げ、浸水対策、そして多様な幼児教育の無償化についての議論が重要視されている。
国民健康保険については、来年度から保険料を引き上げる動きがあるが、加入者の多くが低所得で滞納が増えている現状がある。このため、保険料の減免制度や、広報活動の強化が求められている。高松市民の約77%が所得200万円以下とされ、国保料の負担が生活を圧迫していることから、同市は制度上の改善に向けた要望活動を強化する必要があると市長が述べた。
次に、浸水対策についても重要な課題が浮上した。中心市街地や周辺部での浸水想定区域の実態に対する報告がされ、特に浸水対策の強化が必要とされている。近年の気象変化による豪雨の影響を鑑み、居住誘導区域における災害リスクの把握が重要となる。市は浸水対策の進捗と今後の財源確保に向け、国への要望を続ける方針だ。
また、部活動やハラスメント対策についても議論された。教育長は部活動が学校教育の一環であり、現行の教育制度において教員の負担軽減策を進めていると報告。ボーイスカウトなどの社会教育団体の活動が、学校の活動の一つとして認識されている点も評価されている。
ハラスメントに関しては、教員の職場環境整備とともに、働きやすい環境作りが必要とされる。特に教育分野でのハラスメント対策に対する取り組みは重要であり、学校現場での調査や改善策が今後求められる。教育委員会としても、教職員への研修計画を進め、意識改革を図る必要があると強調された。
令和元年の高松市議会での議論は、地域の住民生活と環境における大きな課題解決に向けた重要なステップと位置付けられる。今後の取り組みに期待が寄せられる。