令和5年3月23日、令和5年第1回高松市議会が開催され、複数の重要議案が審議された。
主要な議案として、令和5年度高松市一般会計予算が可決された。予算総額は1,689億円で、対前年度比3.1%の増を見込む。市長の大西秀人氏は「市民生活を支えるための施策を着実に実行する」と強調した。
また、国民健康保険事業特別会計予算も原案の通り可決された。一般会計からの繰入金275万1,000円に加え、前年同様の経済的支援が行われる。議会では国保料の値上げが懸念視され、議員からはより多くの交付金の必要性が指摘された。
さらに、議員提出の意見書の審議も行われた。議員提出議案第1号「保育士の配置基準の見直し及び処遇改善を求める意見書」は否決された。議員からは「保育士の負担が大きく、利用者の安全を確保するためにも基準を見直すべき」と強い意見があったが、慎重論も根強く、今後の議論が求められている。
その他にも、議案第2号及び第16号の安保関連文書の閣議決定撤回を求める意見書や、LGBT理解増進法、マイナンバーカードと健康保険証の一体化に関する意見書も審議されたが、いずれも否決された。特に第2号は戦争反対の立場からの提案だったため、さまざまな意見が議会内で交わされた。
このように、議会は市民の声を反映させるための場であり、さまざまな議題が積極的に取り扱われている。市民生活に密接な影響を与えるこれらの議案を通じて、高松市の健全な発展が期待される。