令和5年9月8日、高松市議会第5回定例会が開催された。市長の大西秀人氏が、議員からの質問に対して様々な施策を強調した。
中村伸一議員は、「子どもを産み育て、働きやすいまち」をテーマに、子ども医療費の無料化や高齢者への支援について意見を述べた。市長は、国のこども未来戦略方針を踏まえた子ども・子育て支援施策の強化に向け、努力を続けると述べた。これに加えて、すまいるスクールのような放課後児童クラブと放課後子ども教室の一体型実施についても言及した。
「放課後児童クラブと放課後子ども教室を一体的に運営し、全児童が参加できる環境を整えていく」との市長の発言には、今後の具体的施策に期待が寄せられる。また、教育長の小柳和代氏も、フリースクールとの連携強化に触れ、不登校児への支援の重要性を認識していると述べた。
しかし、ギャンブル依存症に関する懸念も浮上した。新たに競輪事業に関して長期的な債務負担が設定されたことに対し、懸念を表明する議員もおり、危険性についても議論された。市長は依存症対策の重要性を指摘し、教育現場でのギャンブル依存症への関心を高める必要があると強調した。
また、ゼロカーボンシティの取り組みにおいては、今後の気候変動への対応策を進めているとして、環境保護と地域振興の両立を目指していく意向が示された。市長は、持続可能な社会を造るための地域経済の循環をしっかりと考えていることに加え、ブルーカーボンやグリーンカーボンの視点を次期環境基本計画に反映させる考えを伝えた。
その一方で、地域振興策では今後も魅力ある高松市を目指して、積極的な施策展開を行っていく姿勢が見受けられた。このように、市議会では多岐にわたる政策が討論され、その実施に向けて期待が寄せられている。今後の議論を通じ、具体的な施策が進行していくことが求められる。