令和3年第4回高松市議会の一般質問が13日に行われた。本会議では、白石義人君が教育に関する重要な問題を提起し、給食センター化に伴う給食調理場跡の利活用について質問した。まず、彼は川添小学校の調理場再利用の必要性に言及し、空いているスペースの活用法を模索すべきと述べた。
その中で、教育局長の森田素子君は、現在使用していない調理施設を次のように説明した。調理施設は、「給食センターから搬入される給食の一時保管場所」として活用されているが、今後の活用方針としては、「老朽化対策事業と併せて、恒久的な利用方法を検討したい」と強調した。
また、白石君は、簡易な学校施設修繕費に関しても触れ、施設の老朽度に基づくより適切な予算の配分を求めた。彼の質問に対する教育局長の答えに、老朽度に応じた見直しや、支援の充実が考慮されていることが示された。
次に、図書館におけるデジタルデータ化の必要性も指摘された。図書館育成に関する施策について、白石君は、市民全体に還元する形で所蔵資料のデジタル化を進めるべきと提起した。この意見に対し、教育長の藤本泰雄君は、今後市民ニーズが高まる中で、デジタル化の取り組みが重要であるとの認識を示した。
さらに、子宮頸がんワクチン接種の個別通知再開に伴う救済措置についても議論された。白石君は特に、接種対象年齢を超えた方々への救済措置を要求し、市として積極的に国に働きかける必要性を訴えた。
待機児童の解消や保育士の処遇改善についての質問もなされ、待機児童が減少傾向にあるものの、一部地域での子供たちの保育ニーズの偏りが問題視された。市長の大西秀人君は、保育士確保に向けたさらなる改善策に取り組む意向を示した。
続けて、みんなの病院の新型コロナウイルス感染症患者への対応について質疑があり、病院事業管理者の和田大助君は、酸素ステーションの設置により急変時の対応を強化することを約束した。
最後に、特例郵便等投票の導入に関する質問への答弁では、選挙管理委員会の井上悟君が宿泊療養者への投票環境整備を進める考えを示した。このように多岐にわたる議題が提起された高松市議会の一般質問では、地域社会の様々なニーズや期待にこたえるための具体的な方針が示される重要な機会となった。