令和5年第1回高松市議会定例会が開催された。
会期は本日から3月24日までの22日間と決定した。議長の佐藤好邦氏は、異議がないことを確認後、会期決定を発表した。
日程には議案第1号から38号までの詳細な内容が含まれており、特に注目されたのが令和5年度高松市一般会計予算である。市長、大西秀人氏はこの予算案が新型コロナウイルス感染症への対応や経済活動の活性化に向けた重要な基盤であると強調した。続いて、市の見通しとして人口減少や経済の不安定さが挙げられ、財政に与える影響についても言及した。
また、今年度の予算は、一般会計の総額が1,689億円で、4年度当初予算と比較し約3.1%増を見込んでいると説明した。市税の決算見込みと一般財源の状況についても明らかにし、厳しい財政運営の中での施策の計画が求められている。
大西市長は、地域活性化に向けた具体的な施策として、まちづくり戦略計画に基づく4つのテーマを掲げた。具体的には、地域共生社会の構築やゼロカーボンシティの実現等が重要課題として位置づけられ、市民が住みやすい環境づくりが進められる。
また、特別委員会による経過報告が行われ、総合交通対策や卸売市場再整備、観光エリアでの取り組みが紹介された。特に、総合交通対策特別委員会の井上孝志委員長は、地域の公共交通の利便性向上とともに、タクシーとバスの連携による新しい交通サービスの展開に注目しており、公共交通の再構築の重要性を訴えた。
次の委員会では、塩江温泉郷観光活性化計画に関する施策について報告があり、地元住民と連携した取り組みが求められるとの声が上がった。塩江道の駅の改修も進められ、観光資源の活用が期待されている。
休会は3月6日および7日の2日間とすることが承認され、次回は3月8日に継続会議が開かれる予定である。議会は多くの課題に直面しているが、市民の声を反映させるよう努力を重ねていく意向が示された。