令和4年6月17日、香川県高松市の市議会では、第4回定例会が開催され、重要な議題が議論された。
最初の質疑は、橋本浩之議員によるファシリティーマネジメントに関するものである。彼は市立の小中学校のプール施設の集約化について問題提起を行い、計画の必要性を強調した。橋本議員は、学校施設の老朽化が問題視されていることに触れ、プールの改築による費用の削減と効率的な利用を念頭に、隣接校との共同使用が効果的であると述べた。教育局長の森田素子氏は、今後のプール施設の整備方針を見直す予定で、地域との協議を進める考えを示した。
次に、農業と学校給食の連携について、橋本議員は地元産品を使用した給食提供の効果を問うた。特に、学校給食への地場産食材導入が地域振興につながることを強調し、創造都市推進局長の中川昌之氏は、給食メニューや食材に関する分析を行う意向を示した。
消費者のニーズに応えるため、農業と学校給食の連携が今後も進められる見込みだ。さらに、脱マスクについても熱心な議論がなされた。文部科学省の指導に従い、生徒に対するマスク着用の指導が求められる中、教育長の小柳和代氏は、状況に応じたきめ細かい対応が必要であると述べた。
塩江地域への支援も討議され、特に温泉資源の再活用が焦点となった。高松市の観光活性化基本構想に基づく取り組みが議論され、温浴施設の設置が求められた。一方で、消防水利標識に関する質疑も充実し、標識の老朽化と管理状況が懸念された。南原康宏消防局長は、消防水利の維持管理が適切に行われるよう、努力することを表明した。
最後に、レンタサイクル事業が新たに刷新されたが、利用者からの不便さも指摘されている。アプリの不具合や使い方の理解不足が問題視され、都市整備局長の板東和彦氏は、今後利用者の理解を得るための説明強化を図るつもりであることを明言した。今後の課題としては、全体的な利用促進を目指す姿勢が求められている。
これらの議論を通じて、高松市は地域のニーズに応じた施策を強力に推進することを再確認する結果となった。