令和5年第6回高松市議会が12月4日に開会し、認定第1号から第3号までについての決算審査が行われた。
最初に議題となったのは、令和4年度の一般会計及び特別会計の歳入歳出決算についてである。決算審査特別委員会の委員長である香川洋二氏が決算審査の結果を報告した。
彼の報告によると、一般会計での歳入は約2,932億円、歳出は約2,874億円で、形式収支は約58億円の黒字を示すが、単年度収支としては約3億2,000万円の赤字決算であることが強調された。
特に市民政策局に関連する議論では、コミュニティセンターの整備計画に関する質疑が交わされた。委員たちから、遅延する整備状況や地域住民の関心の高さに配慮し、できるだけ早期の整備が求められると意見が出た。委員の中にはこうした計画を柔軟に運用するべきだとの声もあり、他の地域の修繕要望にも適切に対処すべきとの意見があった。
さらに、健康福祉局における主な議論として、子供食堂への支援が取り上げられた。食材費高騰の現状を鑑みて、中央卸売市場が提供する廃棄食材の活用が提案された。委員は集中した取り組みが必要であると述べた。
一般質問の後、様々な条例案や予算の補正案が上程され、特に防災対策としての住宅耐震化工事や都市整備に関する取り組みが重要視された。市内の老朽化した公共施設の維持管理についても懸念が示され、地域住民の協力による活動の重要性が認識された。
また、環境局では再生可能エネルギーの普及促進についての意見が交わされた。特に地域資源を活用した事業の推進が期待され、今後の方向性について具体的な方針が求められた。
その後、各委員からの意見と共に、各議案に対する質疑が続き、最終的に認定議案が賛成多数で可決される見込みとなった。議会は今後も市民の声を反映させるため、より透明性のある運営を目指していくことを確認した。
この日の議会では特にコミュニティセンター整備や子供食堂の支援、再生可能エネルギーの導入に関する議論が目立った。市民の意見を尊重しつつ、政策形成を進めることが求められている。