令和6年第3回高松市議会定例会が6月25日に開かれ、議案が可決された。全37名の議員が出席した今会議では、重要案件が数多く審議された。特に注目を集めたのは、屋島山上の廃屋問題についての一般質問である。議員の多田優子氏は、屋島の展望台近くにある廃屋が、市民にとって危険な存在であると指摘し、早急に対策が求められると訴えた。多田氏は「老朽化した建物が住民や観光客の安全を脅かしている」と述べ、この廃屋の撤去や改修を進める必要があると強調した。市長は、適切な管理手法を検討していく意向を示した。
さらに、一般質問では、学校における自転車損害賠償責任保険についても言及された。多田優子氏は、保険への加入状況が把握されていない現状を問題視し、自転車事故の危険性を訴えた。教育長は、保険加入の義務化についての現状報告を行い、指導を強化する旨を述べた。関連して、カスタマーハラスメントの対策についても議論が行われた。総務局長は、職員の精神的健康を守るための体制整備やカスタマーハラスメントに対する具体的な措置について説明した。
観光の活性化にも言及があった。庵治・牟礼・屋島エリアの観光資源が活かされるべきで、「アートと観光を融合させた取組」を講じる方針が示された。また、電動モビリティによって観光地のアクセスが改善されることも期待されている。市長は「これからの施策を通じて、観光客を引き付ける取り組みを進めてまいります。」と話した。