令和5年12月8日、高松市議会の定例会が開催された。会議では高松市とセント・ピーターズバーグ市との姉妹都市交流や、経済対策が主なテーマとして取り上げられた。
最初の発言は、19番議員の中村秀三氏からのもので、平和と国際協力について問われた。特にロシアのウクライナ侵攻と中東の紛争が続く中、平和の重要性を強調し、国際社会との協力の必要性が語られた。市長の大西秀人氏も、平和を求める声は非常に重要であると同意し、積極的な国際交流を進める意欲を示した。
次に、高松市の経済対策に関して、多くの議員が物価高騰の影響を取り上げた。市長は、国の経済対策に基づく支援を活用し、特に低所得世帯への給付金や中小企業への支援を強調した。議会では、これらの措置が市民生活に貢献することが期待されている。
また、環境問題についても言及された。市内ではSDGsの取り組みが着実に進む中、環境局長は、循環型社会の形成やゼロカーボンシティの実現に向けた取組を進めるべきだと述べた。これには、市民全体が協力していく必要があるとの考えが発表された。
学校施設のバリアフリー化についての質問もあり、その中で体育館の空調設備の設置が急務であるとの声が上がった。中村議員は、体育館の老朽化に加え、避難所機能の向上の観点からも早期の設備投資を求めた。これに対し、市長は整備計画が進行中であり、早急に実行する意向を示した。
さらに、生活保護に関しても議論が展開された。扶助世帯の増加について教育局長は、コロナの影響や物価上昇が要因であると説明したが、引き続き人権を尊重し、適切な運用を行うことを強調した。
最後に、教育のテーマでも、地域に根ざした教育の充実が求められた。中学校の体育館冷房を求める声や、校内サポートルームの設置など具体的な施策が挙げられ、教育長もその重要性を認識していると答弁した。
このように、議会では市民の生活向上を目指し、多様な視点から施策が提案され、継続的な改善が求められている。市長は今後の課題解決に向けて、議会と連携を強化し、地域コミュニティの活性化や国際交流の推進に努めていく意思を表明した。