令和元年12月13日に開催された第5回高松市議会では、様々な重要な議題が提起された。
中でも特に交通安全と医療体制の問題が焦点となった。岡田まなみ議員は、高齢者や子供が安心して通行できる環境の確保が必要であることを訴えた。彼女は、「横断歩道を渡る際の車の一時停止率は全国平均を下回る9.4%と非常に低く、危険である。自転車や看板が通路を塞ぎ、歩行者は非常に迷惑を被っています」と述べた。
高松市における交通指導の充実が提案された。特に、「交通指導員の増員と地域との連携が重要であり、市全体での取り組みを強化すべきです」と強調した。市長の大西秀人氏は、「交通安全施設の設置や交通指導員の充実を図り、地域の交通安全を実現するために努力していきます」と応じた。
また、みんなの病院に関しては、病院事業管理者の和田大助氏が、未処理欠損金の現状を説明した。令和元年度の未処理欠損金は約131億円に達し、経営は厳しい状況にあるとのこと。「患者が増えない限り、経営状況は改善しません」との慎重な姿勢を見せた。これに対して、岡田議員は医師確保の重要性を訴え、「地域医療の確保のためには、診療体制を充実しなければなりません」と述べた。
さらに、災害時の対応策についても議論があった。高松市では浸水ハザードマップが見直されており、浸水想定区域において、公共施設への海抜表示が提案されている。市民政策局の佐々木和也局長は、「浸水深に応じたハザードマップを作成し、市民に周知徹底を図ることが急務です」と述べた。
議会では、全ての市民の生命を守ることが議員各位の共同の責務であるとの認識が強く示された。
高松市は、今後も交通安全や地域医療、災害対策に真摯に取り組み、住民の安心・安全を見守る必要がある。市民と行政の密接な連携が、これからの課題解決には不可欠であろう。