令和2年第3回高松市議会定例会が、6月10日に開会した。
市長の大西秀人氏は冒頭で、新型コロナウイルス感染症に関する政府の緊急事態宣言の解除を受けて、市民や医療従事者への感謝を表明した。感染状況が改善する中で、政府の専門家会議が次波の可能性を示唆していることから、今後の対応の必要性に言及した。
また、特別定額給付金の受給について、既に多くの世帯から申請があるものの、給付までに時間を要しているとの報告を行った。市長は早期の給付完了を目指す意向を示した。
議題に入る前に、議長は今期定例会の会期を本日から6月25日までの16日間とすることを確認し、異議なく決定した。
次に、会議録の署名議員として白石義人氏と中西俊介氏の指名がなされた。
議案は73号から87号までの一括議題として進められ、市長がその概要を説明した。補正予算案が新型コロナウイルスに伴う生活支援を目的とし、23億5,565万7,000円の増額を含んだことが強調された。
具体的には、生活困窮者自立支援事業、衛生・防護用品の備蓄を行う老人福祉施設支援、地域経済の再活性化を目的とした観光事業費など、様々な分野にわたる支援策が提案された。また、教育分野ではGIGAスクール構想に基づくICT整備の必要性が指摘された。
議案の中には、特定の個人を識別するための新法案や税制改正の提案も含まれ、財政の健全化を図る姿勢が見受けられた。市長は、これらの議案が市民にとって有益であるよう、慎重な審議を願う姿勢を示した。