令和6年第3回高松市議会が6月24日に開かれ、地域活性化や公共施設整備についての議論が行われた。
最初に大浦真由美議員が提案したのは、非営利で地域の活力を生かす取り組みについてである。彼女は高松市の歴史や文化をフォーカスし、新たな観光資源を開拓することで地域活性化を図る意義を強調した。
「例えば、サンポートエリアの近隣には様々な歴史的資源や観光スポットがある。これを生かした観光プランを立案し、地域住民にも参加してもらうことで、活気を生み出すことができる」と述べる大浦議員。それに対し、担当部署からは地域のもつ文化や歴史を観光資源として積極的に活用する計画が進行中である報告があった。
続いて松熊秀樹議員は、生活保護受給者への支援策に焦点を当てた。彼は支援の重要性を訴え、「働く意欲を持つ受給者を再び社会復帰させるためには、具体的な就労支援が必要である」と訴えた。本市では、就労指導員による個別支援が行われているとの説明もあり、今後さらなる支援の強化が期待されている。
議会では学校給食の環境改善ついても議論が交わされた。松熊議員は、熱中症対策としての学校給食調理場の空調設備について言及し、特に夏季の食中毒や熱中症防止のための設備強化を求めた。教育長からは、現在の状況を踏まえた空調設備の整備計画の方針が示されたが、まだ十分ではないとの認識が示され、今後の対策に期待が寄せられる。
また、他都市の成功事例に学び、地域の活性化を図るアイデアが出る中、松熊議員は具体的な取組として、地元の歴史文化を体験できる町歩き観光の発展を提案した。この視点は官民協働で進めるべきとされ、今後の展開に期待が高まる。