令和5年9月20日、高松市議会は第5回定例会を開催した。
議題には予算案や意見書が含まれ、多くの議案が審議される中で、特に注目を集めたのが令和5年度高松市一般会計補正予算の審議である。
大 西秀人市長が提出した議案第101号では、一般会計の補正予算として、100万円が水源保全のための中間支援組織の設立に充てられることが確認された。さらに、移住・定住促進に関する経費も補正され、委員からは「国としても情報周知に努めるべき」との発言があった。
次に、競輪事業特別会計補正予算に関する議案第102号が審議され、今後の競輪場再整備に必要な75億円の債務負担が提案された。多くの議員からは「ギャンブル依存症の問題を考慮すべき」との意見が上がりつつも、原案は可決される結果となった。
また、生活保護制度に関する議員提出議案第12号は、夏季加算の新設を求める内容であったが、審議の結果、否決された。市民からは「福祉向上への投資が重要」との意見もあったようだ。一方、燃料油価格の激変緩和対策を求める意見書に対しても議論が展開されたが、こちらも否決された。
陳情第3号の差別や暴力を許さない決議や、第4号の核兵器禁止条約に関する陳情についても、議会内では賛否が分かれたが、最終的にはいずれも不採択となった。反対の意見として「他の法律や施策との整合性が問われる」との指摘がなされた。
この日、委員長報告を受けた後、質疑応答を経て、採決へと進み、多数の議案が可決される結果となった。議員たちの意見や市民の声がどのように今後の政策に反映されるのか、引き続き注視していく必要がある。