令和5年第4回丸亀市議会が9月4日に開会した。
本会議では、複数の議案が議題となり、その中でも特に一般会計補正予算と丸亀市史跡等管理条例の改正案が大きな関心を集めている。
議案第76号、令和5年度丸亀市一般会計補正予算について、横川重行議員が質疑を行った。横川氏は、「公定価格制度に基づく補助が必要であり、物価高騰は深刻な影響を与えている」と述べ、障害児支援等の事業内容と財源についての詳細を求めた。これに対し、健康福祉部長の奥村登士美氏は、民生費関係で4,020万円、衛生費で1,675万3,000円の支援を説明し、支援の目的として施設運営の継続の重要性を強調した。
次に、丸亀産おいでまい配布事業についても質疑があり、横川氏は事業費8,193万4,000円の内訳や対象者について尋ねた。産業文化部長の林裕司氏は、ブランド米の消費拡大を狙った施策であると応答し、具体的な販売促進や地産地消の意義を述べた。
丸亀市史跡等管理条例の一部改正については、地元の大手議員からも意見が出された。特に、丸亀城天守の観覧料を大人400円へと引き上げることに対し、既存の文化財管理との整合性や価格設定に対する疑問が呈された。教育部長の窪田徹也氏は、低価格を維持することが文化財の保護に繋がると説明したが、観光促進とのバランスが求められる。
次回の議会では、さらなる詳細な審議が予定されており、引き続きの市民の関心が寄せられている。特に、補正予算の使用方法や公共施設の維持管理についての具体的な方針が示されることが期待される。引き続き、公共の利益と市民の生活向上に寄与する施策の推進が求められている。