令和5年5月11日、金沢市議会は定例月議会を開催した。議会は新市長の元での初の本議会であり、議長選挙が重要な議題の一つとして挙げられていた。
議場では、臨時議長を務めた久保洋子議員が開会を宣言した後、まず議長の選挙が行われた。高誠議員が33票を獲得し、議長に当選する。
会議にて高議長は、「厳しい経済状況を受けて福祉の充実を図り、市民の生活向上に全力で努めていく」と意気込みを示した。
その後、議論は副議長の選挙に移り、中川俊一議員が33票を獲得し当選。次に常任委員及び議会運営委員の選任が行われ、いずれも全会一致で承認された。特別委員会の設置については、地域交通、少子化問題、公共施設再整備について調査する特別委員会が設置され、いずれも10名の委員で構成されることが決議された。
次の議題に進み、議会では専決処分として金沢市一般会計補正予算について報告があった。村山卓市長は「物価高騰への給付金支援策を速やかに講じ、生活安定に努める」と説明。38支援世帯への給付金支給およびその他の施策についても言及された。
また、質疑応答では広田美代議員が、光熱費の高騰と物価上昇への対策を問うた。市長は「国からの支援を最大限に活用し、追加対策を講じる所存」と述べた。その後、住民税非課税世帯に対する支援策についても細かい説明が行われた。
議会は最後に石川県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙を行い、議長が自身を指名。全会一致で選任が決定された。