令和5年12月29日、野々市市では第5回定例会が開かれた。
出席した議員は地方自治法に基づく必要数を満たしており、これをもって会議が進行した。
議案は複数提出され、その中には令和5年度一般会計補正予算、第5号が含まれていた。
この補正には、物価高騰への対応として、住民税非課税世帯への給付金が計上されている。
追加支援金は、年間で3億343万円とされ、1世帯当たりの総給付額は10万円に上る。
この補正予算については、予算決算常任委員会で慎重に審査が行われ、全員一致で可決された。
市長の粟貴章氏は、今回の補正予算に含まれる物価高騰支援給付金について、「この給付金は特に困難な状況にある世帯にとって大きな助けとなる。」と説明した。
さらに、長池地区の土地区画整理事業も述べられ、約4.9ヘクタールの施行区域が新たな住宅地として整備される予定であると語った。
この地域は金沢市や白山市とも接しており、利便性など十分な発展が期待されている。
加えて、野々市市では、コミュニティバス「のっティ」が、多くの市民に利用され、利用者数が300万人を越えたことも報告された。
市民生活を支える交通手段として定着しており、今後も運行を継続し利用促進を図る意向が示された。
また、地域活性化の一環として行われた「野々市駅前にぎわいづくり」や「北国街道野々市の市」などのイベントは、市民の参加を得て盛況に行われ、地域の活性化に寄与することが期待されている。
最後に、議会は人権擁護委員の推薦を含む複数の議案を採決し、すべて可決したことが報告された。
市民の声に耳を傾け、地域づくりや文化促進に注力していく姿勢が見えた。