令和6年9月定例月議会が開かれ、幅広い話題がさまざまな議員から議案に対する質疑が行われた。
主なテーマの一つは、金沢有松日本郵便宿舎跡地の活用である。市長の村山 卓氏は、ここに三馬保育所や三馬小学校、教育プラザ富樫を一体的に整備する構想を説明した。これらの施設は老朽化が進んでいるため再整備が必要とされており、地域のニーズを反映させた整備計画の重要性を強調した。さらに、地域住民から意見を聴取するための地域懇談会の開催を進めていることを報告した。議員の野本 正人氏は、使用状況や地元の要望を積極的に反映させる必要があると指摘した。
また、金沢市の新しい交通システムに関する意見も交わされた。特に芳賀・宇都宮ライトラインが地域の活性化に寄与しているとの発言があり、金沢市でも利便性を高める施策を推進すべきだとする意見が出された。市長は、新しい交通システムの導入を前提として、バスの質の向上やモビリティーハブの検討がなされていると応じた。
一方、地域経済の活性化へ向けた政策の重要性も指摘されている。特にカスタマーハラスメントの問題について、横浜市や福岡市の取組を参考に協議が行われることとなっており、本市でもハラスメント対策の強化が求められている。市は、来る11月からの啓発活動にも積極的に取り組むことが説明された。
さらに、議員の川島 美和氏による女性特有の健康課題への取り組みに関する質問も行われた。この中で、女性の社会進出が進む中で、特有の健康課題への関心が高まっていることが報告された。市長は、女性の働きやすい環境を整えるための取組について答弁し、具体的な施策への意向を示した。
最後に、多頭飼育問題についても議論が交わされた。飼い主の経済的困難や社会的孤立が引き起こす問題が取り上げられ、市は地域福祉の観点から支援体制の強化を検討中であると述べている。市長は、地域全体の課題として対応する必要があると認識していることを示した。
以上、令和6年9月定例月議会における多様なテーマについて、活発な議論が展開され、市の施策や地域との関わりが深まることが期待されている。