金沢市の令和5年3月定例月議会では、重要な議題が数多く取り上げられ、特に少子化対策と子育て支援の施策が中心となった。
少子化の進行を受け、橋本光生議員は、厚生労働省の公表した出生数の減少について危機感を表し、金沢市における出生数や死者数の現状について、村山市長の見解を求めた。これに対し、村山市長は、児童の意見を反映した次期「かなざわ子育て夢プラン」を策定する意向を示し、特に経済的支援が重要であるとの見解を示した。市長はまた、子育て世代の所得向上が少子化対策の鍵であるとの考えを強調した。
続いて、子育て環境整備のための予算案に関する質疑も行われた。金沢市では、特に医療費助成制度につき、18歳以下の入院費を対象にした補助が拡充され、福祉や子育て支援が見直されている。広田美代議員は、保育士の処遇改善が必要であるとの主張を行い、処遇改善に向けた幅広い取組みが求められているとの見解を示した。
また、議会は中央卸売市場の再整備や新たな交通システム導入についても確認。特に玉野道議員は、金沢市が直面する地域課題に対して、官民連携で取り組む重要性を訴えた。市長は再整備の必要性を認識し、地域の声を反映する姿勢を示した。
最後に、高誠議員は、生活道路や公共交通の安全確保の重要性を挙げ、特に高齢者や子どもたちが安心して路上を歩ける環境作りを強化する必要性について言及した。市内コミュニティとの連携を強化しながら、積極的な交通安全対策へ取り組む構えを示している。
議会では多くの行動計画が提出され、市民生活の向上や安全対策など、今後の方向性が議論されたことが印象的であった。