令和5年6月28日、金沢市議会定例月議会が開催され、様々な重要課題が討議された。議案第2号の令和5年度金沢市一般会計補正予算に関する審議では、特に子どもに関連する施策が注目された。市長は、少子高齢化が急速に進む中で、地域の未来を見据えた子育て支援が不可欠であると訴えた。
以下、特に重要な2つのアジェンダについて掘り下げる。
まず、金沢マラソンの障害者参加に関する議論が挙げられる。上田雅大議員(自由民主党)は、東京マラソンなどの成功事例を基に、金沢マラソンにも障害者が参加できる短距離コースの設置を提案。市長の村山卓氏は、既存の優先出場枠に加え、大会前日にファンランを実施することで、すべての市民が参加しやすい環境を整えることに期待を示した。
次に、子ども医療証のサイズ変更も重要な話題として取り上げられた。上田議員は現在のはがきサイズからカードサイズへの変更を求める声が多いことを引き合いに、現行の制度の改善を訴えるとともに、利用者の利便性向上に向けた対応を求めた。市長は、今後も保護者からの声を受けて、適切な医療証の発行に努めていく考えを示した。
また、災害対策についての質疑も行われ、最近の能登半島地震による罹災証明書の手続きに関心が集まった。市は被災者の負担軽減に向けて、必要以上に厳しい条件は設けない方針であり、速やかな支援を約束した。
議会全体として、新型コロナウイルス対策の総括も重要なテーマであり、今後の施策展開について地方自治体の柔軟な対応が求められる。特に、既存のサービスを統合し、より簡素化した新たな施策が必要とされている。このような背景から、市民生活の底上げを図るための取り組みが、引き続き議論されることになるであろう。