令和4年12月16日、金沢市議会は定例月議会を開き、重要な議案についての議論が行われた。
開会に際し、高岩勝人議長が出席者を確認し、37名の議員が出席していることを報告した。
その後、日程に入ると、補正予算や個々の請願、陳情についての審議が進められた。
この中でも特に注目されたのは、市道の路線変更に関する議案と金沢市一般会計補正予算の内容である。高岩議長はそれらを一括して議題とし、委員会による審査の結果を報告した。
全会一致または賛成多数で賛成されたことが、特に強調された。
一方で、請願第15号の消費税インボイス制度導入停止を求める意見書については、日本共産党市議員団を代表して広田美代議員が強く反対の立場を明確にした。
「インボイス制度が実施されれば、多くの免税事業者が廃業に追い込まれる危険がある」と指摘し、制度の見直しを強調した。
また、請願第16号の小中学校の給食費の無償化に関する議論も活発だった。広田議員は、低所得世帯にますます重い負担がのしかかっている現状を述べ、「義務教育を受ける権利を支えるため、無償化が必要だ」と発言。
その後、賃金引上げや生活保護基準の引上げを求める意見書も上程され、各議員からの意見が巧みに交わされた。大桑初枝議員が「物価高騰の現状を考えれば、最低賃金の引上げが最急務だ」と強調し、賛同を求めた。
一方、マイナンバーカードの義務化に関する意見書については、広田美代議員が慎重な姿勢を示し、「市民に過度な負担を強いるべきではない」との立場から発言した。
このように、本議会では市民生活への影響が深刻な各案件について、議論が尽くされ、不幸な結果として可決されなかった請願や陳情も報告された。
また、議長辞職の件についても高岩議長から正式に辞職願が提出された。新議長の選出では、宮崎雅人議員が選出され、今後の議会運営に期待が寄せられている。
最後に、村山市長が挨拶し、今後の市政運営における課題を指摘しつつ市民生活の向上に尽力する意向を示した。議会は一旦休止し、年明けに再開する予定だ。