令和2年6月18日、金沢市では定例月議会が開催された。議会では、令和2年度金沢市一般会計補正予算(第2号および第3号)や一般質問が主要アジェンダとして議論され、様々な市民生活に関わる意見が交わされた。
特に、議案の一つである令和2年度金沢市一般会計補正予算(第2号)について、野本 正人議長は「予算案は市民の生活を支える重要な内容である。」と強調した。これに関し、財政部門の担当者は「コロナ禍の影響を考慮した補正内容であり、市民に必要な施策を優先する。」と説明した。
次に、一般質問では個々の議員が多様なテーマについて市長に質問を投げかけ、熱心な議論が展開された。特に、17番上田 雅大議員は銀座の金沢における金沢文化の発信について質問し、山野之義市長は「銀座の金沢が、食文化や工芸の発信地として機能していることを認識しつつ、さらに効果的な広報活動を進める。」と答えた。上田議員はまた、観光施策に関して新型コロナウイルスによる影響を憂慮し、「区域を越えた観光振興が必要だ」と訴えた。
さらに、商店街の活性化についても議論が行われ、上田議員は「地域イベントの補助を増やす必要がある。」との意見を述べた。これに対し、山野市長は「来年度は市としてさらなる支援を考え、商店街がおもてなしの中心として機能できるように努力する。」と応じた。
また、教育長の野口 弘氏は学校再開に向けてのメンタル面のケアや学習遅れの解消について「各学校で心のケアに努めながら、学習機会を確保するための方策を講じる。」と発言した。一方で、ハザードマップの有効活用及び避難所運営についても強調され、地域の危機対応が重要であると認識されている。
最後に、議会は新型コロナウイルス対策、教育現場のデジタル化の推進など、様々な問題に直面していることを再確認し、提案も含めて今後の施策に生かしていく方向性で一致した。市長は「これからも市民とともに安全で安心な社会づくりに向けて努力する。」と述べ、活発な議論が印象的だった。