令和3年6月15日、金沢市の定例月議会が開かれ、市長は新型コロナウイルスワクチン接種の現状について報告しました。現在、65歳以上の方へのワクチン接種は順調に進み、7月末までの完了を見込んでいます。しかし、64歳以下の接種に関しては、今後の供給状況や予約方法に注力する必要があるとのことです。
接種予約状況については、初日の予約受け付けを締め切ったところで、2,404件の申し込みがあったと報告されました。定員の2,520人には届かなかったものの、期待される混雑を考慮し、次回の予約に向けた詳細な案内を送付する方針です。
一方、生活困窮者への新しい給付制度導入が発表されました。特例貸付制度に達した人々に対しても、支援が必要との認識があり、制度を利用できない方々に対しても生活保護制度の利用を促進していく考えが示されました。
また、オリンピック・パラリンピックに関する事業の進捗が報告されました。事前合宿にはフランスなどから約200名の選手が来る予定ですが、感染対策に万全を期す意向を表明しました。選手と市民の接触を避けるバブル方式の実施についても、質問者から懸念が示され、今後の感染状況が大きな影響を及ぼすことが確認されました。
市田市長は、教育環境としての学校トイレの洋式化や、デジタル時代における子どもたちのICT教育に取り組んでいく考えを示し、特にGIGAスクール構想についての責任を強調しました。これに伴うオンライン授業の実施についても慎重に進める意向が語られており、市民教育機会の向上を図るとしています。
最後に、災害対策においては新型コロナウイルス感染症の影響を考慮しつつも、地域の実情に応じた支援体制の拡充を求める提言が出されています。市の今後の方向性には市民からのさらなる支持を基にしたアプローチが必要であり、山野市長も「市民の健康と安全を最優先に」と繰り返し言及しました。